猫蓑通信創刊号から43号まで連載された、東明雅によるQ&A方式の「質問コーナー」を再録しました。元の猫蓑通信の記事は資料庫のpdfファイルでも閲覧できます。
前には(Q28)根津芦丈先生との出会いのことについてうかがいましたが、芦丈先生の連句の特徴や面白さというのはどんなところにあったのでしょうか。
最近は、他の結社の方と一座する機会も増えてきましたが、他流の方と巻く時の心得といったものなどありましたらお教えください。
芭蕉の匂い付は優れた付け方として連句のどの本でもほめてありますが、それ以前の物付や心付は付け方として価値のないものなのでしょうか。
連句には旅をしているような感じがありますが、なにか通じるものがあるのでしょうか。
連句人には、式目を簡素化したがる傾向と、厳しく意識する傾向と両方あるようですが、芭蕉は連句の式目をどのように考えていたのでしょうか。
芭蕉の恋句は、「さまざまに品変わりたる恋」を取材し、共感して描き出しているところに特徴があると言われます。それなら、同性愛といったようなものは「恋句」の範疇には入らないものかどうか。現代の連句はこうしたものを避けたがっているようにも見受けられますが、この点は如何でしょうか。
高年齢化が言われる俳句・連句界ですが、それでもずいぶん若い人たちの参加も増えてきました。先生はこのような新しい環境に育った人たちとの付合でどんなことをお感じでしょうか。
文音をやりたいと思っていますが、文音の作法などありましたらお教え下さい。
連句が初めての人にとって、向き合う捌きという存在に戸惑う向きもあるようです。捌きとはどういうものなのでしょうか。
連句の時、一巡の最後の方になると頭の中が真っ白になり、早く出さなければと思うとかえって出来なくなります。いい工夫はないでしょうか。
先生はこれまで色々な方との俳諧交流がおありかと思いますが、なにかエピソードがありましたらお聞かせください。
連句の座で、あなたの句は俳句だと言われることがありますが、これはどういう意味でしょうか。
不易と流行について、現代の連句実作の問題をからめてお話し下さい。